スクワットの深さは「太もも」では決まらない|パラレルとフルスクワットを関節で整理する

スクワットの「深さ」問題──パラレル?フル?は“関節”で見れば迷いが減る

スクワットでよくある悩みが、「これってパラレルなの?フルなの?」という深さ問題です。
SNSでは「床と平行」「太ももが平行」みたいな言い方が多いですが、実はそれだけだとズレやすいです。

そこで今回は、“関節(股関節・膝)”で見るという考え方で整理します。
※パワーリフティング基準の話も出ますが、筋肥大・健康目的なら「正解」は変わります。


結論:深さは「太ももの角度」より“股関節と膝の高さ関係”で見た方が正確

横から見たとき、股関節(股の付け根)が膝より下に入れば「深い」。
逆に、股関節が膝より上なら「まだ浅い」。

太ももが床と平行っぽく見えても、骨盤の角度・脚の長さ・足幅で見え方が変わります。
だから「平行に見えるのに白判定食らう」みたいな事故が起きます。


まずは画像で確認:「太ももが平行っぽい」だけだと危ない

スクワット深さ:太ももが平行に見えても、股関節と膝の高さ関係で見ると浅い場合がある
※「太ももが平行に見える=OK」ではなく、股関節と膝の高さ関係で見るとブレません。

ここで言いたいのは、「太ももが平行に見える=合格」ではないということです。
“平行っぽさ”は目安にはなりますが、最終的には関節の位置で見た方が安全です。


パワーリフティング的な「パラレル」の考え方

パワーリフティングでは、ざっくり言うと「股関節(股の付け根)が膝の上端より下」が目安になります。
(※細かい規定や判定傾向は、大会・審判で差が出ることがあります)

スクワット深さ:股関節が膝より高い(まだ浅い)例
まだ高い(浅い)
股関節が膝より上に残っている例
パラレルスクワット:股関節と膝が同じ高さの目安
パラレルの目安
膝=股関節が同じ高さに近い状態

この比較が一番わかりやすいです。
見る場所は「太もも」より、股関節と膝。
太ももの“見え方”は個人差が出るので、判定をズラしやすいポイントになります。


フルスクワット:少しでも下がれば“フル”の領域

フルスクワット:股関節が膝より少し下に入った深さの例
パラレルより少し下に入ると、判定リスクはかなり減ります

大会に出る人は、パラレルを「ギリ」狙うより、ちょい下まで入れた方が安全です。
本番は緊張・ラックアウトのズレ・疲労で、深さが浅くなるのがよくあるからです。


ATG(フルボトム)は「目的次第」。無理してしゃがまなくてOK

ATGスクワット(フルボトム):目的や柔軟性次第で無理は不要
ATGは正義でも悪でもない。目的と体の条件で決めればOK

ATG(フルボトム)は、もちろん良い面もあります。
ただし、足首・股関節の柔軟性/股関節の形(骨格)/腰の安定など条件が揃わないと、フォームが崩れて逆効果になることもあります。

結論としてはこうです:

  • 大会に出る人:「パラレル下」を安定して入れる(安全策で少し深め)
  • 筋肥大・健康目的:狙った部位に効いて、フォームが崩れない深さでOK
  • 痛みが出る人:可動域をいったん管理して、原因(足首・股関節・足幅など)を調整

よくある誤解:「太ももが床と平行=合格」ではない

「床と平行」は“目安”としては便利ですが、
脚の長さ・骨盤角度・足幅で見え方が変わるので、それだけで判定の話をするとズレます。

だからこの記事では、最初から関節(股関節と膝)で見ようという整理にしています。


まとめ

  • 深さは「太ももの角度」より股関節と膝の高さ関係で見るとブレない
  • パワーリフティング的にはパラレル下を安定させたい(本番は浅くなりがち)
  • ATGは良いが、目的・柔軟性・骨格次第。無理は不要

次回予告:スクワット3本書いたので、次はデッドリフトへ

スクワットの話はここまでで一旦区切って、次回からはデッドリフトを解説していきます。
「背中は丸める?固める?」「スタート位置はどこ?」「足の真ん中にバーを置けと言われても分からん問題」など、
また“よくある誤解を整理して、再現できる形”で書きます。


🎥 関節で見る“スクワットの深さ”を動画で確認


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「太ももが平行に見えてもOKとは限らない理由」を、
股関節と膝の位置関係から解説しています。
この記事の画像と合わせて見ると理解が一気に進みます。

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