フルROM・部分ROM・ストレッチ種目の考え方 ──「可動域は広い方がいい」は、本当か?

はじめに

筋トレの可動域(ROM)については、
昔からよく言われてきました。
• フルROMが正義
• パーシャルはズル
• 深くやらないと意味がない

一方で最近は、
• ストレッチ種目が最強
• 伸ばしたところだけやれ

みたいな話も増えています。

結論から言うと、

どれか一つが正解、という話ではありません。

目的・種目・レベルによって
使い分けるものです。

フルROMとは何か

フルROMとは、

その関節・種目で安全に使える可動域を
ほぼ全部使うこと

です。

重要なのは
「最大可動域」ではなく
“安全に使える範囲”。

スクワットで言えば、
• 深くしゃがめる人は深く
• 崩れる人は浅め

どちらもフルROMです。

フルROMのメリット

BIG3を軸に考えると、
フルROMには明確なメリットがあります。
• フォームの再現性が高い
• 力の出し方を学びやすい
• 怪我のリスクに気づきやすい

特に初心者〜中級者では、

「動作を覚える」段階

なので、
フルROMで丁寧に行う価値は大きい。

部分ROM(パーシャル)は悪か?

結論から言うと、

悪くありません。使いどころ次第です。

部分ROMが活きるのは、
• 高重量への慣れ
• 弱点の補強
• 疲労が強い時の調整

など。

ただし注意点があります。

可動域を狭める理由が、
「キツいから」だけになっていないか

これが一番の落とし穴。

単にフォームが崩れるのを
誤魔化しているだけだと、
効果は下がります。

ストレッチ種目とは何か

ここ数年で注目されているのが
ストレッチ種目です。
• 筋肉が伸びた状態で
• 負荷が強くかかる

代表例で言えば、
• プリーチャーカール
• オーバーヘッドトライセプス
• シーテッドレッグカール

など。

研究的にも、

伸長位での張力が
筋肥大に有利な可能性

は示唆されています。

ただし、万能ではない

ここで一つ、大事な話。

ストレッチ種目は
効果が高い反面、リスクも高い。
• フォームが曖昧
• 可動域の管理が甘い
• 疲労が強い状態

この条件が重なると、
怪我につながりやすい。

特にBIG3では、

「深くすれば効く」
「伸ばせば正解」

と考えるのは危険です。

BIG3での考え方(重要)

BIG3では基本的に、
• フルROMをベース
• ストレッチ“させすぎない”
• 可動域を安定して再現する

この考え方が安全です。

筋肉を伸ばす刺激は、
• 補助種目
• マシン
• ダンベル

で補う方が、
トータルでは合理的なことが多い。

現場感覚としての結論

まとめると、
• フルROM
→ 基本。フォーム習得と安定性
• 部分ROM
→ 目的が明確ならアリ
• ストレッチ種目
→ 効果は高いが扱い注意

どれが正しいかではなく、

今の自分に、何が必要か

それを見極めることが大事です。

なお近年の研究では、
筋肉が最も伸びたポジション(ボトム付近)で張力がかかることが、
筋肥大にとって重要である可能性も示唆されています。

ただしこれは
「常に最大可動域まで無理に動かすべき」という意味ではなく、
コントロールできる範囲で張力を受け止めることが前提です。

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