ボリュームとは何か|やりすぎの正体 ──「増やせば伸びる」は、なぜ通用しなくなるのか

はじめに

筋トレを続けていると、
多くの人が一度はこう考えます。

「伸びないなら、量が足りないんじゃないか?」

確かに、ある段階までは正しいです。
しかし現場で見ていると、
伸び悩んでいる人ほど“すでにやりすぎている”ケースが非常に多い。

この記事では、
• ボリュームとは何か
• なぜ「やりすぎ」が起きるのか
• 減らした方が伸びる人が多い理由

を整理しつつ、
例外も含めて現場目線で解説します。

ボリュームとは「頑張った量」ではない

まず前提として。

ボリューム=
セット数 × 回数 × 重量(ざっくり言えば総仕事量)

です。

重要なのは、
• 何セットやったか
• 何回追い込んだか

ではなく、

「質の高い動作を、どれだけ積み上げたか」

という点。

フォームが崩れた状態で積み上げたボリュームは、
筋肉よりも 疲労とクセ を増やします。

なぜ「やりすぎ」が起きやすいのか

特にBIG3では、次の流れがよく起きます。
1. 最初は順調に伸びる
2. ある重量で停滞する
3. 回数・セットを増やす
4. さらに疲れて、さらに伸びない

この時点で多くの人が、

「もっと頑張らないとダメだ」

と考えますが、
実際は逆のケースが非常に多い。

ボリュームを減らして伸びたケース(現場例)

例えばベンチプレス。
• 8回狙い・2セット中心
• 2セット目は回数が落ちることも多い

という、いわゆる「少なめ構成」でも、

80kg10回前後からスタートし、
1年ほどで170kg超まで到達したケース

も実際にあります。

ボリュームは決して多くありません。
それでも、
• フォームが崩れにくい
• 回復が追いつく
• 次のトレーニングで質を保てる

結果として、
長期的には大きく伸びたという例です。

※重要な補足(ここが大事)

ここで誤解してほしくない点があります。

ボリュームを増やして伸びる人も、実際にいます。

現場でも、
• 半年以上ベンチが停滞していた方が
• セット数や総レップを一時的に増やしたことで
• 1サイクル(数週間)で5kg伸びた

というケースはありました。

ただし体感としては、

「ボリュームを減らして伸びる人」の方が圧倒的に多い

というのが正直な印象です。

これは
「増やす/減らすの優劣」ではなく、

その人が今、やりすぎ側にいるのか
足りない側にいるのか

という 立ち位置の問題 だと考えています。

なぜ「減らすと伸びる人」が多いのか

理由はシンプルです。
• BIG3は疲労が大きい
• フォームが崩れると刺激効率が落ちる
• 回復が追いつかなくなる

特に初心者〜中級者では、

「量をこなしているつもりで、
質が落ちている」

状態に陥りやすい。

この場合、
• セットを減らす
• 回数を絞る
• フォームが保てる範囲で行う

だけで、
急に重量が伸び始めることがあります。

結論|ボリュームは“調整するもの”

ボリュームは、
• 多ければ良い
• 少なければ良い

ではありません。

「今の自分にとって適正かどうか」

それだけです。

伸びない時ほど、
• 増やす前に
• 一度、減らしてみる

この発想を持てるかどうかで、
その後の伸び方は大きく変わります。

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